〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野676-1
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「銀河」紫紅斑釉シリーズ
ひと昔、日本にまだ石油がなかった頃、おくどさんでご飯を炊き、暖を取るのは火鉢でした。京子の幼少期は登り窯で火鉢を焼いていた時代で、登り窯が遊び場でした。
その頃、釉薬の調合はシャク合わせで一匁や一貫の時代です。みのるは製陶所で働きながら弟子入りして、ロクロも釉薬も窯業試験場で学んでいません。師匠に教わった自然灰を中心に学んでいきました。ガス窯電気窯のない登り窯時代の昔の釉薬研究でした。やり続けるうちに紫と赤とまだら模様に結晶がある、今日までにない新しい釉薬に出会いました。
お客様は「あ~夜桜みたい!」また「夜空みたい!」と感動されました。宇宙のように神秘に広がっていく今までにないみのるワールド「銀河 紫紅斑釉」が誕生しました。
誕生と同時に「ひとつ欲しい~」と幅広い層に支持されています!
銀河は真っ白い銀シャリや、グリーンのきれいなお抹茶がひときわ引き立ちます。一日の疲れがすうっと吸い込まれるような元気の出る不思議な釉薬「銀河」です。
ナラ灰シリーズ
みのるブランドの中で、最高級。松川実が20年かけて独自に探求し続け、今尚研究に駆使し続け創案した、ナラ灰シリーズ。あなたが今まで見たことない、重厚で高級感のある作品。まさに大人のうつわです。和食器の醍醐味を味わって下さい。
天然の灰「ナラ灰(楢の木)」と「ワラ灰」を掛けた、ナラ灰窯変(ようへん)。高火度のガス窯で還元で焼かれた、ナラ灰釉の1度焼きと2度焼きがあります。白い結晶の斑点が出たり複雑な釉薬の流れが面白いです。2度焼きは独特のプツプツ感と黄土色の結晶が出ています。それぞれに陶器の表情、趣が違い、独特の効果を生み出します。
炭化シリーズ
陶芸家・松川実をとらえて離さないのは「ナラ灰」に続いて「炭化」です。大変贅沢で高価なやきものです!そして土ものの醍醐味を味わうなら炭化が一番!酒好きのみのるは、一日の仕事を終えて炭化のぐい呑みに好きなお酒をぐっと呑むのが最高の幸せです。昔ほど呑めなくなったみのるですが、その思いを継いで下さるお客様や仲間がコレクションにしておられるのが有難くて幸せなみのる窯です。
ナラ灰と炭化シリーズは、一生かけてやる仕事で、命が足らない程にはまってしまいました。これがまさしく「男のロマン」と言うのでしょう。。
萩釉シリーズ
「和のテイストたっぷりの、柔らかくて優しい顔をした萩釉のうつわたち。萩釉のうつわで飲みほせば、心の芯まで暖めてくれる~」そんなフレーズで始まるのが萩釉です。
秋の稲刈りが終わって美味しいお米を収穫して、田んぼに残った貴重な藁(わら)を主に作られています。そのわらを真っ黒こげに焼いた天然わら灰を掛けた素朴な釉薬です。派手さはなく控えめで、それでいてやわらかくて飽きのこないのが一番の特徴です。お料理を引き立たせてくれるのが何よりうれしいなぁ~。散歩の帰りにそっと頂いた野花が一番似合います。
亀甲シリーズ
半透明の釉薬が6角形の模様を描き、大きくまた小さく幾重にも重なっています。とても不思議な模様を描き出す釉薬が「亀甲青磁(きっこうせいじ)」です。
青磁は中国から朝鮮の高麗に渡り、日本に伝わったものです。薄グリーンの青磁釉が主流ですが、日本で改良が加えられカラーが増えました。
みのるは赤・青・黄・緑・白の5色です。まだまだ増えていくでしょう。ポップでカラフルな風合いの亀甲シリーズは、土の濃い地色になじみ、
若い方からも絶大な支持をいただいています。
素焼き器に、さて「何色を掛けようか?」と考えるのも、子どものお絵描きのようで楽しいものです。
亀甲白に赤い墨入れをした噐は、重なりあった6角形がまるでバラの花びらのように見え、趣があってとても華やかで魅了されます!
古い歴史を併せ持つ釉薬が、食卓に彩を与えお料理映えに一役買います。和食からイタリアンまで幅広く活躍するポップなうれしい亀甲シリーズの誕生です!
灰釉ブランドシリーズ
「何て綺麗なんだろう」と魅了される、みのるブランドの灰釉=ビードロ釉の緑色のガラスのようなたまり。自然灰の天然木灰や天然土灰を使った緑の器たち。赤いトマトが更に鮮やかに見える不思議なビードロ釉。テーブルの器たちの中ではひときわ鮮やかで綺麗です。陶芸家「松川実」がみのる窯としてデビューしたのが灰釉から。かれこれ40年前、信楽でクラフト食器がお目見えしばらくの頃。
灰釉は、ガス窯の還元焼成で高火度の高温で焼いています。
長らく使って頂きたいと願って土には半磁器土を入れ、丈夫に焼いています。テーブルの上のモダンな変化をお楽しみ下さい!
イス灰釉シリーズ
イスの木の灰から作った釉薬なので、イス灰釉と名付けました。イスの木は主に、九州・四国の、比較的暖かい地方に自生します。イス灰釉をガス窯で高火度の還元焼成すると、青磁になります。普通は磁器土(石土)を使って青磁を焼きます。みのる窯では、半磁器土に、細かい白い土をブレンドしました。またイス灰のアクセントに、高火度の絵具、ヒワの(黄緑の絵の具)の点を付けました。
土もののお好きなな方でも、磁器もののお好きな方。どちらにも好んでもらえる、大変使い易い、丈夫な、何より飽きのこないイス灰釉です。ただ近年、天然イス灰の為、以前と同じようにきれいな釉薬が出ません。どうしても貫入が入ります。自然に逆らえないのが今の現状です。だけど、使い易くて丈夫なので、それでもみのる窯のイチオシの釉薬にさせていただいております。
人気シリーズ
銀河 ナラ灰 炭化 灰釉 萩釉、そして最新の亀甲シリーズ。みのるが信楽で焼き始めたのは、前工房から数えると40年以上になります。
土が好き!作るのが好き!ロクロが大好き!
時折「窯業試験場では習ってないからなぁ~」とぽつんとつぶやき。
窯を焼く度に、毎回テストピースを入れ、果てしなく続く土と釉薬の焼け具合です。
日本伝統工芸展に入落選を繰り返し、今だ夢を追いかけている少年みのるジィージです。
研究と言う言葉は似合わない、みのるの職人魂でしょうか。
そんな中から生まれた人気シリーズです。
陶磁器の焼成中、火炎の性質が変わって還元すべきところが酸化したり、あるいは灰が器に降りかかったり(まき窯の場合のみ)と複合した原因となって、思わぬ釉色や釉相の変色をいう。 【陶芸用語大辞典・伝統的工芸品用語集より】
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